ファンと共に時代を進める、Web3スタートアップのGaudiyで、開発責任者をしている勝又(@winor30)です。
昨日、GaudiyはArbitrum対応のプレスリリースを発表しました。
これに関連して、今回は「Gaudiyはパブリックチェーンで、大きなエンタメIPとともに、ど直球なweb3的プロダクトづくりを本気でやっていくよ!」という宣言をしたいと思います!
この記事では、なぜGaudiyは今、本気でパブリックチェーンに向き合っていくのか?という背景や、今回の宣言に至るまでの経緯についてお話ししていきます。
- 1. そもそもGaudiyはなにを目指している会社なのか?
- 2. BCGコミュニティ時代のブロックチェーン技術や取り組み
- 3. プライベートチェーンへの転換(エンタメコミュニティ)
- 4. NFT・X to Earnの到来と疑問
- 5. Gaudiyがこれから向き合うパブリックチェーンへの挑戦
- 6. まとめ
- 参考文献
1. そもそもGaudiyはなにを目指している会社なのか?
Gaudiyは「ファンと共に、時代を進める。」をミッションに、エンタメIPとファンの共創的な社会を実現しようとする会社です。
この世界観を実現するためのプロダクトとして「Gaudiy Fanlink」というコミュニティサービスを開発しており、このサービス上でファンがエンタメIPに貢献できたり、ファンの熱量の最大化をできるような体験を提供しています。
2. BCGコミュニティ時代のブロックチェーン技術や取り組み
実は元々、Gaudiy FanlinkはBCGのコミュニティサービスのようなプロダクトでした。ざっくりいうと、BCGに特化したDiscordのようなイメージです。
ユーザーも共創できるようなトークンエコノミクスを取り入れた機能が実装されており、BCGのユーザー自身もコミュニティに貢献できるようなプロダクトでした。
これを開発し始めたきっかけには、イーサリアム、ALIS、Steemitのようなトークンエコノミーが生み出す共創コミュニティがあります。このような共創コミュニティを誰でも作れるサービスをつくり、様々な分野でトークンエコノミーによる成長や進化を起こしたい。その思いで開発を始めました。
このサービスでは、BCGという特性もあって、かなりweb3的な機能も開発していました。
1つ目は、個人の信用に応じてトークンの交換レートを変動させる「Trust Economy Bonding Curves」というbonding curve(AMMの一種)を実装しました。ユーザーによるコミュニティの貢献に対する見返りを、トークンの交換レートという形で還元する仕組みとなっています。
ここではZilliqaを使ってbonding curveのコントラクトをつくっていました。当時、Zilliaはシャーディングをかなり早く導入していたり、scillaという関数型のスマコン用の言語を開発していたりと、かなりおもしろいチェーンであったため利用した背景もあります。
そもそもbonding curveとはなにか? でいうと、トークンの発行量を調整することで価格を自動的に決定するコントラクトになります。コントラクトにプールされているなんらかの通貨のトークン量に応じて、独自トークンの発行量を調整し、その発行量に応じてプールされているトークンを予めコントラクトにレートで交換できる仕組みです。イメージは、UniswapなどのAMMの一種というのがわかりやすいかなと思います。
実際につくったbonding curveの仕組みとしては、コミュニティ内でユーザーの貢献に応じた信用スコアが存在し、その信用スコアに応じてbonding curve交換レートが優遇されるという仕様でした。
また、bonding curveはシグモイド関数を利用しており、そのコミュニティの成長戦略などに応じてシグモイドの緩やかさを変更することも可能になります。
なぜbonding curveに信用スコアによる交換レートの優遇を掛け合わせたかというと、一般的なトークンで起きるボラティリティの問題を解決したかったからです。そのため、投資を目的としたユーザーよりも、コミュニティにより貢献しているファンを優遇するための信用スコアや、bonding curveのシグモイド関数の曲線を自由に設計できることを導入しました。
2つ目は、慶應義塾大学の坂井先生と共同研究・開発した、NFTに関するオークション理論「Gaudiy-Sakai方式オークション」を、Gaudiy Fanlinkのプロダクションで実装したことです。
当時はBCG中心に、NFTのプレセールなどで在庫連動型逆ダッチオークションという価格が初期高く設定され、時間経過とともに価格が下がっていく&入札があるたびに価格が上昇するオークション方式が使われていました。
ただ、この在庫連動型逆ダッチオークションには、課題がありました。それは、そもそも最初の初期設定の価格がわからず、初期が安いと思われてしまい、オークション開始と同時にいかに早く買い占めるかがベストな戦略になりがちということです。
これを「Gaudiy-Sakai方式」ではどのように解決していったかというと、一般的なオークションは「価格」を決めていくのに対して、NFTやデジタルアイテムの実質発行量が無制限という性質を考慮し、「発行量」を先に決定するフェーズを用意することで解決しました。
具体的には、1フェーズ目のオークションでNFTの「発行量」が決まり、2フェーズ目のオークションでNFTの「価格」が入札ごとに変動して決まる、競り上げ式のオークションです。参加者がより適正な評価によって入札することのできる、フェアなオークションの仕組みとなっています。
また、このときはBCGと電子マンガのIPのコラボNFTを販売するオークションを開催したのですが、対象ユーザーがBCGユーザーと一般ユーザーの2層に分かれていたため、UXをちゃんと作らないと中高生のような一般ユーザーの方が使えないものになってしまう可能性がありました。そのため、この複雑なオークション制度を、一般ユーザーが使えるようなUXを考慮してFanlinkに実装したことも工夫のひとつです。
一般的なNFT系のオークションは、やはり資本主義的な側面が強く、多くの資金を持っているユーザーが常に勝ちやすくなる側面があります。そのため、本当にほしいと思っているファンに商品が届かないリスクが存在しています。
一方のGaudiy-Sakai方式では、IPやコンテンツのファンを保護するためにそのリスクを回避し、原価やロジスティクスコストのかからないデジタルアセットで供給コントロールを適切なメカニズムデザインする設計にしました。オークションシステムとUXの両面でファンに寄り添ったものにできたのは、かなり大きい意味があったのではないかと考えています。
3つ目は、バーティカルなNFTのC2CマーケットプレイスをFanlinkに導入した事例です。
このNFTマーケットプレイスは、2019年頃に開発・実装したもので、日本では1, 2番目ぐらいに古いマケプレ開発事例になるのではないかと思います。
当時からOpenSeaはあったのですが、Gaudiyのマケプレの異なる点は、コミュニティに統合された形だったので、特定のNFTに関するレビューや会話なども行うことができ、よりユーザーフレンドリーになっていた点です。
技術的には0x protocolを利用しつつ、当時は0x protocolがNFTの支払いにはETHを利用できても売上の受け取りがERC20でしかできなかったため、ETHでも受け取れるようなForwarder contractというものを実装してUXの調整を行いました。
このように様々な新しいweb3機能の開発をしていましたが、すべてに一貫しているのは、ユーザーのことを第一に考えたプロダクトづくりです。新しい技術や概念が使われた新しい体験だからこそ、ユーザーにわかりにくく伝わる可能性が高いため、できるだけユーザーの方が直感的にも理解できるようなプロダクトを意識していました。
3. プライベートチェーンへの転換(エンタメコミュニティ)
2019年頃まではBCG中心のコミュニティを提供していましたが、ユーザーの熱量の高さや対象の広さを考え、よりマスなエンタメ市場でGaudiy Fanlinkを提供する方針にシフトしていきました。ただ、当時はweb3という言葉もほとんど浸透しておらず、「ブロックチェーン = 仮想通貨」で怪しいものという認知が一般的だったと思います。
Gaudiyのミッションは「ファンと共に、時代を進める。」という、誰もが好きなものに貢献することで生活できるような社会をつくることです。その実現のためにパブリックチェーンを使ってきましたが、ここでマスのユーザーに対する体験を考慮してプライベートチェーンを使う意思決定をしました。
ただ、ブロックチェーン的な体験やその価値を最大限分かってもらうためにも、プライベートチェーンを使いながらも、よりWeb3的な体験の開発は進めていきました。
例えば、2021年・22年の世界最大級のアイドルフェスで、Gaudiy Fanlinkでオンライン配信を行ったときのNFTサイン会はその一例です。アイドルの方がサインを書くライブ配信を行い、その配信をライブで見ていたファンのみが受け取れるような機能で、リアルとデジタルをつなぐような体験になっています。
このときのオンライン配信チケットも基本NFTで行っており、Sonyとの特許取得まで至っています。
他にも、サービス終了したアイドルに関するソーシャルゲームのデジタルアイテムをNFT化し、Gaudiy Fanlink上からそれらのデジタルアイテムにアクセスできるような機能の開発も行いました。
今までこのソーシャルゲームに毎月かなりの金額使っていたファンも少なくないタイトルであり、このデジタルアイテムをコミュニティに移してアクセス可能にしたことは、ファンの方々から非常に喜ばれるような体験になりました。
またファンの方だけでなく、このソーシャルゲームに携わっていたクリエイターやエンジニアの方にも感謝されるような体験を作れたことは、僕らが目指している「ファンも公式も同じエンタメIPに対する共創者」というビジョンに、少し近づけたことでもあるかなと考えています。
4. NFT・X to Earnの到来と疑問
同時期の外部環境としては、NBA Top Shotをはじめ、Axie InfinityやSTEPNなどのNFT・X to Earn系のプロジェクトがマス層でも使われだしました。
ブロックチェーンやスタートアップに関係のないような高校の友達でもSTEPNを毎日やっていたようなレベルで、これらは非常に流行っていたので特に言及せずともおそらく多くの方が知っているかと思います。
正直な気持ちを言えば、Blockchainの技術に賭けているエンジニアの自分としては、これらのプロジェクトが流行ってマスのユーザーにも使われたのはかなり悔しい気持ちだし、正直やられた!という感じでした。
実際にNFTやX to Earnで生活が豊かになった方もいたり、海外では50代の夫婦が一軒家を買うまでに至れた事例などもあり、僕らが実現したかった世界に近いものを実現していたと思います。
ただよく考えると、これらが本当にNFTやweb3として正しい姿なのか?というと結構違うのかなと考えています。(現在ではNFTバブルがほぼ弾けていて結果論としての意見になるので少しずるい点はあるかもですが。。)
前提として、インセンティブによる動機づけや、エンタメなインターフェースと世界観を利用することでの心理的障壁の削減などによって、人々の行動を変容させ、大きな経済効果を生めた点にはものすごい可能性を感じました。
ただし、ボラティリティが高いことや、先行者優位で勝ち逃げがベストな選択肢になってしまう構造などにより、ユーザーが疲弊していったことも事実あったかなと思います。
現在では、当時流行っていたNFT関連のweb3系プロジェクトはかなり停滞しており、トークンの価格的にも冬の時代に突入していると思います。また、あれだけのユーザーに使われていた中でそのプロジェクトのことが本当に好きなユーザーはどのくらいいたのか?と思うと、体感ですがかなり少数だったと思います。
この点は、改めて考えると株式上場などの既存金融にヒントがあったなと感じました。どういうことかというと、経済圏も大きくないIPがトークン上場やNFTを発行した場合、ほとんどの人がおそらく投資目的です。するとユーティリティが目的にならないために、健全に経済が回らず、ボラティリティが上がり、ファンが悲しむし投資目的の人も不利益を被ってしまいます。
そして実は、株式上場ではこれらがきちんと対策されており、投資家保護のために一定以上の規模でないと上場(開かれたマーケット)できないのです。
そのため、大きな経済圏とファンのために、Trust Economics Bonding Curveのような貢献度に応じて取引レートが優遇されるAMMや、大きなマーチャンダイジングの強いエンタメIPでやっていくことが、よりボラティリティを安定させることにつながるのかなと考えました。
これらのプロジェクトが示してくれた可能性は理解しつつ、僕らが本当に作りたいのは、エンタメIPとファンのwin-winをつくっていけるようなエコシステムや社会です。
エンタメIPが中心として存在し、ファンも公式もこのエンタメIPを成長させるためのコントリビューターであり、この成長を持続可能かつより促進させるためにブロックチェーンのテクノロジーを使うべきだと自分は考えています。
5. Gaudiyがこれから向き合うパブリックチェーンへの挑戦
ここまで、パブリックチェーンBCGコミュニティ期〜プライベートチェーンエンタメコミュニティ期や外部環境の話をしてきました。
技術的には少し異なる部分はありますが、どの時期も一貫していることはファン目線です。そのコミュニティやIPを好きなファンが幸せになってほしい、そのためになめらかな価値分配を行うことができるブロックチェーンの力が必要で、ブロックチェーンのマスアダプションを実現しないといけないと考えています。
これらの歴史や得られた経験を糧に、これからのGaudiyは、パブリックチェーン x エンタメに着手にしていき「ファンと共に、時代を進める。」の実現に向けて本気で取り組んでいきます。
これが実現できるという意思決定をした理由は、主に2つの大きなチャンスがあるためです。
1つ目は、今まで積み重ねてきたFanlinkの実績により、大規模エンタメIPのクライアント企業と、本質的に共創的なコミュニティをつくっていけるビジネス的なチャンスができたことです。
これはバブルを繰り返しながらもブロックチェーンやWeb3が社会全体に認知されてきたことも要因としてあるのですが、創業からの5年間、ブロックチェーンに関する開発をただ新しいからではなく本質的に価値のあるユーザー体験にしていこうと貫いてきたことで、クライアント企業の方々から信頼を獲得できた結果によるものです。
三菱UFJ銀行と協働でWeb3領域でのウォレットサービスを開発していく話も、こういった実績から実現に至った結果のひとつになります。
2つ目はブロックチェーン技術の進歩により、マスアダプションに向かうための下地ができつつある技術的なチャンスです。
スケーリングソリューションやウォレットのUXに関する技術がかなり進んできており、ガスレス、秘密鍵管理のUXの向上、ガスコストの低減、チェーン自体のスケーラビリティなど、一般のユーザーにも使えるレベルにはつくっていけるのではないかと考えています。
また個人的には、トークン価格的な観点で言えば「冬の時代」と今は言われますが、技術的にはむしろ一番おもしろいフェーズなのではと感じています。
これらのようなチャンスがあり、正しく掴んでいき、ミッションである「ファンと共に、時代を進める。」を実現するためにもGaudiyは下記領域などで勝負をしかけにいきます。
- ユーザーが誰でも資産を持つことができるWallet
- エンタメIP公認のUGCによるNFTやそれらを取引できるマーケットプレイス
- 既存の制度にも適応できる誰でも参加が可能な新しい金融基盤
そしてこれらを進めていくためにも、ブロックチェーン領域に関するR&Dとすばやい実装、そして新しい技術をマスにも伝わるUXへ昇華させることが非常に大事だと考えています。
特にブロックチェーン領域に関するR&Dは、先日発表したGaudiy Financial Labsを中心に進めていきます。
ブロックチェーン領域に関するR&Dは、下記のような技術に対して投資していくことを考えています。
- Account AbstractionやUser Key ManagementなどのWalletに関する技術
- GaudiyにFitするappchainの探求
- ゼロ知識証明
Account AbstractionやUser Key ManagementなどのWalletに関する技術については、今実際にGaudiy Fanlinkで使えるERC4337のスマートコントラクトウォレットを開発しています。しかし、Account Abstractionもまだ発展途上だったり、Modular Smart Contract Account(ERC-6900)のような新しい拡張性も提案されているため、引き続きR&Dしていくことも重要だと考えています。
また、Account Abstractionにおけるユーザーの秘密鍵の管理をどのように行うか?は、UXの観点では非常に大事な問題になります。
Account Abstractionによって検証方法が抽象化され、多様性が生まれたことが良いところではありつつ、ウォレットをノンカストディアルに扱うにはユーザー自身しか管理できない秘密な情報が必要です。この秘密をどのように管理していくか?に関する研究は、Wallet全体のUXに直結するため今後も行っていく必要があると考えています。(既存プロダクトだとweb3authやlit protocolはこの分野に該当すると考えています)
秘密の管理の話は↓下記記事が参考になります。
またGaudiyにFitするappchainの探求については、今後Gaudiy独自のユースケースを満たし、チェーンの効率性を上げる必要が非常に高いため、行っていくべきだと考えています。
L1でNFTの取引をすることに$100ぐらいガス代を消費するときに比べて、Rollup技術の登場で比べものにならないくらい安くなったことは、現在のスケーリングソリューションの進化の結果だと考えています。
一方、L2と呼ばれる今あるロールアップはあくまでも汎用的なものであり、より限定的なユースケースを満たすためにはappchainが必要になってきます。例えば、プライバシーが必要になるケースや、よりコストやスケーラブルにする代わりにtrustなポイントを増やすValidiumなどがあると思います。
Gaudiyの「ファン国家」の基盤となるようなchainはどのようなchainにすべきか?を事業面や体験面など様々な観点で考え、ベストなappchainをつくっていくためにも、これらに関する技術投資をしていきたいです。
ゼロ知識証明については、今おそらくブロックチェーン業界でも最もhotなトピックだと思います。
ゼロ知識証明はざっくりいうと、「証明したい主張を明らかにすることなく、主張の妥当性が検証可能になる技術」であり、この情報の非対称性のような特性がプライバシーやスケーリングをもたらします。
また、個人的に思うゼロ知識証明がブロックチェーンにもたらす一番の価値は、様々なオフチェーンのイベントをオンチェーンで検証可能になることだと考えています。
例えば、zk rollupもオフチェーン(L1の外)で発生した複数のトランザクションによって生じる変更の正しさを証明できるproofを生成し、オンチェーン(L1)にコミットすることで、誰でもオフチェーンでのトランザクションの妥当性を検証することができます。
最近の例では、RISC Zeroが提供しているzkVMは、任意のコード(Rust、C、C++)を正しく実行できたことをプログラムの出力とproofで検証可能になるコンピューティング基盤を提供しています。これによりオンチェーンでは複雑で難しい計算も柔軟に実行でき、かつ情報の秘匿化も可能になります。
「既存の制度にも適応できる誰でも参加が可能な新しい金融基盤」をつくっていく上で、この特性はパブリックチェーンの"パーミッションレス"と既存制度にも適応できる"パーミッションド"の絶妙なバランスに不可欠だと自分は考えており、ゼロ知識証明に関する研究も進めていきます。
また、パブリックチェーンで挑戦していく第一歩として、Gaudiyの利用していくパブリックチェーンのひとつとしてArbitrumの利用を意思決定しました。
Arbitrumを利用する理由は、Rollup技術がセキュリティとスケーラビリティの両立できるソリューションでマーケットとしても非常に大きくなっているためです。そして、Rollupソリューションの中でも最も使われているArbitrumを選択しました。
今だと他のOptimistic rollupやZK rollupも選択肢としてはありますが、ガス代の安さ、安定して利用できるぐらいの実績があるか?、dAppsやコアデベロッパーの数などのエコシステムの充実度を考慮した結果、Arbitrumがベストな選択肢であろうという結論に至りました。
また、Arbitrum OrbitによるL3を構築することも可能なので、ユースケース次第ではArbitrumの上にappchainを構築できる可能性も、技術的余白としてあることが選定の一因になっています。
6. まとめ
今回の記事では、Gaudiyが今までどのようなブロックチェーンに関する開発をしてきたのか?という話と、それらの成果と外部環境から生まれた2つのチャンスに対して、どのくらい本気で向き合っていくかに関して説明させていただきました。
個人的な話ですが、自分は2018年ごろからブロックチェーンに可能性を見出し、GaudiyにJoinしたエンジニアです。
そんな自分は今、最もブロックチェーン関する開発や本質的な価値提供ができるチャンスだと感じており、それができる最高の場所のひとつがGaudiyだと本気で思っています。
エンタメ企業がIPの利用をひらいていき、IPを使ってコンテンツをつくっていくようなクリエイターやコントリビューターが増えていき、これらの貢献によってIPの経済圏が拡張されていくような未来が、本格的に実現できそうなフェーズに達しています。
このチャンスを最大限生かしていきたいので、ぜひ興味ある方はカジュアル面談とかお願いします!
https://recruit.gaudiy.com/b4c7694e91f84aeaa48eab904c5497a9recruit.gaudiy.com
また、11月にAccount Abstractionの実践ワークショップ型イベントを開催するので、ブロックチェーン技術に少しでも興味のある方はぜひご参加ください!