Gaudiy Tech Blog

Gaudiyの技術、開発組織、カルチャーについてお伝えするブログです

Gaudiyのプロダクトってどうなってるの?

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こんにちは!エンタメ領域のDXを推進するブロックチェーンスタートアップ、Gaudiyでプロジェクトマネージャーをしている小川(@zheye)です。

Gaudiyのビジョンや事業、技術などについてはこれまでもご紹介をしてきましたが、「実際、どんなプロダクトをつくっているの…?」という声をよく伺います。そこで今回は、Gaudiyの提供するプロダクトの中でも、コアとなる「ファンコミュニティ」にフォーカスしてご紹介してみたいと思います。

実際のUXやブロックチェーン技術などについても触れてますので、よければご一読ください!

1. なぜコミュニティをつくっているのか

Gaudiyでは、エンタメ企業の課題を解決するため、IP(知的財産コンテンツ)独自のファン体験構築プラットフォーム「FPaaS(Fan Platform as a Service)」を開発していますが、そのコアは「ファンコミュニティ」です。

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スマホ版ファンコミュニティ

Gaudiyのコミュニティの特徴としては、熱量の高いファンが集まり、ファンが創作・応援などの活動をしてIPを盛り上げ、それに貢献したファンにも還元される。その循環が回って経済圏を形成できることにあります。

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FPaaSのビジネスモデル

そのため、ファンの方々が集まり、自律的に創作・貢献・還元を行える場所として、居心地がよく・活動しやすいコミュニティづくりをめざしています。

私たちのミッションは「ファンと共に、時代を進める」ことです。将来的には、エンタメに限らず、なにかしらに熱量を持つ人々(=ファン)と一緒に時代を進めていきたいと考えていて、それを実現するための要素としてコミュニティがあります。

またビジネスモデルの観点では、IPコンテンツを保有する企業からお金をいただいています。熱量の高いファンを集めて、IP横断のユーザー基盤を持てるようにすることで、プロモーションやマーケティングへの活用や、デジタルコンテンツの販売、サービス連携などができるようになっています。

(今回は割愛しますが、エンタメ業界の課題背景については、以下のnoteをご参考ください。)

note.com

では早速、どんなプロダクトになっているのかをご紹介していきます。

2. ファンコミュニティの特徴とUX

ファンコミュニティの基本的な体験としては、IPコンテンツに関する投稿やチャットを通じて、ファン同士で気軽にコミュニケーションが取れることです。

その特徴としては「IP公式」「ファン主体」という点があります。

公式でありながら、「運営→ファン」という一方向的なコミュニケーションではなく、ファン主体で企画や創作などの活動ができ、双方向のコミュニケーションが生まれることが特徴です。

また、Gaudiyのバリューのひとつでもある「Fandom」な体験を提供することを大事にしています。いくつか具体例を出してUX面についてご紹介します。

2-1. ファン同士で助け合える「サポート広場」

コミュニティ内にある「サポート広場」は、ファンの方同士でわからないことや疑問などを質問し合える場所になります。

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サポート広場での実際の投稿

通常、機能の使い方などの問い合わせには運営が対応すると思いますが、Gaudiyの提供するコミュニティではファンの方が質問に答えてくださることが多いです。

2-2. ファンの自律的な活動を支援

また、ファンコミュニティ内では、公式として認められた場で二次創作が推奨されているので、ファンアートSS(サイドストーリー)小説などがたくさん投稿されています。

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こうしたファンアートを画集にして作者さんに届けたり、ファンの方が主催してくれたゲーム大会に協賛したりなど、ファンの方々の自律的な活動を運営としてサポートしています。(まだまだ手が回っていないところも多いので、より良い体験をお届けしていきたいです…!)

2-3. 新しいファン体験「ジェネレーティブアート」

約束のネバーランドの公式コミュニティでは、関連グッズを一定の金額以上ご購入された方に、自動で生成されるキャラクターと背景画像からなるデジタルアイテム(SNSで限定アイコンとして利用可能なもの)を配布するという取り組みを行いました。

ジェネレーティブアート自体はCryptoPunkなどさまざまな海外プロダクトで利用されていますが、国内ではまだ採用事例が少ないため、New Standardな取り組みだったかと思います。

マンガのキャラクターx背景の組み合わせで、世界に一つだけのユニークなものをいかに作れるかをめざして取り組みました。

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技術的にはJavaScriptを用いて、草原やビーチ、洞窟などのテーマに沿って背景画像を組み合わせ、地形の高さや海や山などの素材の組み合わせのセットをランダムに配置し、キャラクターの画像を重ねることで実現しました。ジェネレーティブアートは一定のロジックで作成されているので、発行ごとに必ず再現性、唯一性が担保されます。

ジェネレーティブアートについては、ほぼ知見のない状態から1ヶ月弱で実装しなければならず、かなり大変でしたが、チームとしても一定の成果を出せたので自信につながりました。

ただ、キャラクター自体の着せ替えなどもっと表現を豊かにできる部分はあったので、生成までのユーザー体験も含めて今後より改善していきたいと思っています。

3. ファンコミュニティとブロックチェーン技術

また、Gaudiyの提供しているファンコミュニティには、DID(分散型ID)NFTといったブロックチェーン技術も活用されています。

3-1. 熱量を可視化するコインが流通する経済圏

コミュニティでは、投稿やイベント参加などのさまざまな貢献に応じて、独自のコインが手に入ります。そのコインを利用することで、IP独自のデジタルアイテムやNFTを購入することができます

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このデジタルアイテムには、公式が提供する電子書籍やイラスト原画集だけでなく、ファンの方が二次創作した小説やイラストなどもあります。

直近では現金(クレジットカード)によるNFT購入にも対応しており、過去には全く新しい方式でのNFTオークションも実施しました。

一般的なNFT市場では、価格のボラティリティが激しくファン体験を損なう可能性があるため、価格変動を抑えたり、転売を禁じたりするような仕組みも、今後必要に応じて導入していきたいと考えています。また、資産的な価値だけでなく、NFTを持っていると「二次創作の販売ができる」「特典や配当が受けられる」といったユーティリティ(実用価値)を増やしていく予定です。

※NFTに関してはQuorumというブロックチェーン基盤を利用しており、現時点ではパブリックチェーンに接続していない状態ですが、今後はコミュニティからウォレットなどの外部への持ち出しができるようにする予定です。

3-2. DIDによる「デジタルバックアップ機能」

これは、あるIPの音楽ゲームアプリがクローズすることになり、そのデータをコミュニティ内でバックアップできるようにしたものです。

長らく愛されてきたゲームが終わるのは、ファンや制作者にとってつらいことです。そこでゲームでの活動や思い出をなんとか残せないかとクライアントの方と相談し、ゲーム内のカードをNFTとしてコミュニティ内に移転し、各キャラクターのエピソード動画などを、コミュニティ内で閲覧できるようにする対応を行いました。

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この裏側で使われているのが、DID(分散型ID)という技術です。

DID(こちらの記事で解説があります)を用いて、コミュニティのユーザーIDとゲームのユーザーIDを紐付け、コミュニティとゲーム間でのデータ連携ができていたため、今回の取り組みを実現することができました。

ゲームの終了自体はとても残念でしたが、ゲームの開発会社の方からもファンの方々からも喜んでいただくことができ、Fandomな体験を提供できました。

また、ゲームが終了しても、カードを所有できたり実際にプレイしていたことを証明できるという体験は、とても自律分散的だと思います。 将来的には、コミュニティ内でこのカードを所有することによるインセンティブや実用価値も付与していきたいと考えています。

4. さいごに

今回は、Gaudiyのコアプロダクトである「ファンコミュニティ」についてご紹介させていただきました。どのようなプロダクトをつくっているか、伝わったでしょうか?

Gaudiyではコミュニティを通じて、FandomでNewStandardな体験をさまざまに生み出しています。他にも、NFTやDIDを軸としたサービス展開も存在していますが、ベースとしてはこのコミュニティを基軸にしていくことは間違いありません。

熱量の高いファンの方に最高の体験を届け、時代を進める。そんな新しいプロダクトの開発をしてみたい方はぜひこちらからご応募ください。

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